2018年7月4日水曜日

日本語試験解答速報の罠 --人生そんなに甘いもんじゃないよ--

  日本語能力試験の解答速報なんて、

考えたことありませんでした。

実は、7月1日日曜日の試験当日13時ごろ(スペイン時

間)、韓国人の知り合いを通して入ってきた不可解な情報

です。

スペイン時間13時は、ちょうど試験が済み1時間ほど

経った頃、その時間に、中国のネットに試験解答速報が


出たということがわかりました。



日本語能力試験は、日本を含めた81か国・地域で、

7月と12月の第一日曜日に実施する、日本語を母国語

しない人達のための試験です。



スペインで13時ごろは、

アメリカは朝7時で、

中南米は朝6時です。ということは

今回、解答速報が出た時間は、

北中南米では、まだ試験が始まっていない時間です。


中国のネットですので、中国語が少し読めないと

解答速報を開くのが難しいと思います。


そのネットは、日本語や英語を教えている学校で、

中国人日本語教師たちが、その試験を受け、教師中で

分担して問題を覚え、速報を作成するそうです。


それから、その問題を教材として、試験対策授業をする

そうです。



他の韓国人知人に尋ねたところ、韓国の語学学校でも、

教師たちは、それをするそうです。


教師自ら受験するのは、全然おかしくないですが、

時間内に問題も解かなければならないし、

正しい答えが何番なのかも暗記して、、、

聴解部門が終了したときは、解答用紙を提出しなければ

ならないし、覚える暇などないと思います。

一校で結構な数の教師を送り込んでいるのですかね?


ちなみに、私も日本語教師ですが、両親とも日本人で、

日本語の教育を受けているので、日本語能力試験を

受験できません。


その韓国人知り合いに、時差のことを尋ねると、

「中国ネットに解答速報が出たとき、

流出した解答を見て、アメリカとかで試験を受けた人が

いたと聞いたことがある」そうです。

やはり、、、愕然としました。


自国の日本企業に就職する場合、この試験は重視される

そうです。しかし、勉強せずにレベルN1に合格したと

しても、会社面接できちんと話せるのだろうか、と疑問。


勉強もせず、解答速報だけ覚える輩にいいたい。

「人生そんなに甘いもんじゃないよ」


その前に、この試験が本当にコミュニケーション能力を

測れるのかどうかが、大いに疑問です。

いつか、作文部門や面接を取り入れてほしいです。

やはり無理でしょうかね。面接は必ずネイティブの教師が

一人はいないと。。。


実際、このブログの読者さんは、日本の方らしいので、

受験生に、変なアイディアを与えないと思いますが、

受験生に参考にされるといけないので、その中国ネット

は載せません。この記事を書くこと自体、迷いました。



いつも読んでくださり、ありがとうございます。
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